2度目の調教#1/待ち合わせ
2度目の調教の日、あむはご主人様に誓約書をお出しし、
牝犬奴隷として忠誠と服従を誓うことになっていた。
待ち合わせの30分ほど前、ご主人様からメールが届く。
【遅れるから誓約書を音読して待ってろ】
ちょうど仕事を終えた人で混雑する待ち合わせ場所に立ち(くたびれたサラリーマンが多いような気がするのは私の偏見か? コートを羽織っているとはいえ、ふだんよりぐっと短いスカートを履いていた私は男性の視線を避けるように立っていた)、プリントアウトした誓約書は出せないので、携帯に転送した文書を開き、人に聞こえないよう口を動かした。
何度目かの音読が終わった後、視線を上げると初老?の男性が近付いてきた。
私にアイコンタクトを送り、「君?」と少しだけ口を動かしさらに接近しようとした。
とっさにデートクラブか何かの女性と間違われていると気付き「何か勘違いしてませんか?」と出来るだけ冷静に告げた。
怖かった。
遅れているご主人様がちょっと恨めしく、わざと私を放置しているのではないかとさえ勘ぐりたくなる。
男性が悪びれる様子もなく私の視界から消えたところで好奇心が湧いてきた。
〈ホンモノはどんな女性なのかしら?〉
男性が消えた方角に目をやるが、もういない。
集中力ゼロになってしまい、携帯の液晶画面と目の前を通り過ぎる人波を交互にみていた。
突然視界にご主人様が飛び込んできて、迷子の子供が親に再会できた時の心境? そんな感じだった。
道すがらこの一件をご主人様にお話すると
「(×春婦と牝犬奴隷は)どっちも似たり寄ったりだけどな」と一笑された。
おっしゃるとおりだ。
それに私は春をひさぐ女性を、ある点ではリスペクトしている。
むしろ彼女達の方が、牝犬奴隷に比べよほど社会の一部だと思う。
そうした女性に間違えられたということは、服のチョイスもさほど間違ってなかったし、ご主人様以外の人の目にも性処理道具らしく見えたということで、安心もした。
私が恐怖を感じたのは「知らない男性」だ。
本当の名前を知らない男性とSEXすることに抵抗はないが、メールなりでやり取りがあってのこと。そうでなくても知り合いの知り合いだったり。
信頼できる男性だったら何をされても、怖さより性的興奮の方が何倍も上回るが、ホント、知らない人は怖くて干上がっちゃう。
こんな一件で、誓約文の一語一句は私の頭中から抜けてしまった(といっても、1000字超の文書なんて到底、暗記は出来なかったんだけど)
近日中、ご主人様が撮ってくださった画像付でこの日の残像を記録していくつもり。
…つづく…
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